伊豆古道「東浦路」とは

■「東浦路」は伊豆半島の東海岸を通る古い道です。
いつ頃この道ができたのかはっきりした記録はわかりませんが平安時代からあったのかもしれません。
800年前の頼朝の時代や幕末に伊豆半島が歴史の舞台になる時には、この道も歴史の舞台として多くの人が駆け抜けていきました。

■伊豆に流されていた頼朝も歩いたかもしれません。
老中松平定信は伊豆巡視のためこの道を通りました。
伊能忠敬は伊豆半島測量のためこの道を歩きました。
松陰先生は下田の黒船に乗り込もうと金子重輔と共にこの道を駆け下りました。

■昭和になって海岸線を車道が通るまでは、そして鉄道が伊豆半島東海岸に入ってくるまでは、、この道は伊豆半島東海岸唯一の街道でした。
歴史の舞台となり、伊豆半島に住む人々の主要な生活道路であった伊豆古道「東浦路」は千年歩き続けた日本の歴史文化遺産です。

■今では多くの場所で、大きな舗装道路に変貌したり、町並みの中に消失したり、森の中で朽ちてしまいました。
伊豆古道東浦路は、伊豆半島東海岸のいくつかの場所にその姿を断片的に残すのみとなりました。

■多くが消失してしまった中で、伊東市を通るこの道は、奇跡的に全長約2.5qもの区間ににわたって往時の姿そのままに残っています。
今、この道は、千年の面影を残す森の中を通る伊豆の古道として、歴史の息吹を感じながら、緑の光を浴びながら多くのハイカーが訪れています。


■伊豆半島東海岸を通る(通っていた)「東浦路」


■伊東市を通る「東浦路」 *赤地はまとまって現存する2.5q区間